前回の記事でNASを導入するにあたり数多い国内・海外メーカーの中から、
Synology製NAS
を選んだ経緯を書きました!
NASの選び方!写真整理&写真管理のためのNAS選びのポイント!
写真のバックアップ&整理を目的にNASの導入を考えていたので、CP+(カメラと写真の展示会)のブースにて直接製品に触れる機会があったのは大きなきっかけでした。
NAS導入に関しては4~5年前から考えていたのに、用途にぴったりあったNAS製品に巡り会えず・・・・
ずっと購入しないまま複数のHDDで写真を管理する状態が続いていました(笑)
Synology製NASを導入する所までは決めたのですが、Synology製NASと言っても複数の製品があり一見すると違いがわかりにくいです・・・・
しかし!
CP+の会場にてSynology社の方がから各製品の違いについて詳細に教えて頂きました!
今回は教えて頂いて内容を記事にまとめておきます。
↑Synologyブースで頂いてカタログ&パンフレット!
Synology製NASの違いと個人利用のおすすめスペック
Synology製NASはHDDが別売りの「NASキット」になります。
そのため、今回ご紹介するSynology製NASとは別に、登載するHDDが別途必要になります。
最初にNAS用にどんなHDDを購入するかを決めておくと、NAS製品も選びやすくなります。
ちなみに自分はWestern Digital社製のREDシリーズを購入する事にしました!
REDシリーズを選んだ理由はこちらの記事
NAS用HDDのおすすめは?Western Digital REDシリーズを選ぶ3つの理由!
2TBモデルを選択したので1台約1万円の予算になります。
CP+のSynologyブースではプロの写真家のセミナーもあり、その中では4ベイモデルを使われているとの事でした!
※4ベイはHDDを4台搭載できるモデル
これだとHDDだけで4万円近くなり、個人で写真を楽しんでいる自分としては負担が大きく感じたのが本音です。
そこでHDDを2台搭載できる2ベイモデルを選択する事にしました!
2ベイモデルでも最低限のバックアップはできるので、現状より安心して写真の管理・保存ができます。
今回の記事では2ベイモデルに限定して、Synology製NASの比較をしていきますが4ベイモデルを購入するにあたっても参考になるかと思います!
HDDを2台(2万円相当)を別途購入する事を考えると、NAS購入の予算は4万円以下が目安になります。
ということで今回の記事では、
- 2ベイモデル
- 4万円以下
の2つの前提条件にしています。(笑)
HDD2台分(約2万円)が必要になるので、合計では6万円の予算になります。
NAS製品毎の参考価格も記載しているので、ご自身の予算にあわせて選んで頂ければ!
Synology製NASの4つのラインナップ
※2ベイモデルとしてSynology DiskStation DS718+もありますが、小売り価格が4万円以上なので除外しています。
Synology製NASは3つのラインナップが存在します。
- Plusシリーズ
- Valueシリーズ
- Jシリーズ
216シリーズが前モデルで、後継モデルとして218シリーズが販売されています。
Synology製NASはさまざまなアプリを使って機能を追加できる点が魅力です!
そういった特徴があるためか、定期的にスペック(CPU・メモリ)アップされたモデルが販売されています。
NASは構成内容を考えるとパソコンと変わらないので、常にスペックアップされる点は嬉しいのですが・・・
パソコンと違い旧モデル?(216シリーズ)も併売されているため、ラインナップが複雑になっています。
↑選択肢が広くさまざまな用途に対応しているとも言えますが(笑)
216シリーズと218シリーズは、以前は価格差があったのですが・・・
ここ最近は価格差が小さくなっている事もあり、基本的には最新モデルである218シリーズがおすすめです!
それぞれのモデルの違いを簡単に説明するとこんな感じになります。
- DS218+(Plusシリーズ)
デュアルコアCPU(Intel製) 2.0Hz搭載モデル、システムメモリ2G - DS218(Valueシリーズ)
DS218+と同一筐体を使用した廉価版、システムメモリ2GB - DS218play(Valueシリーズ)
DS218+より軽量化された筐体を採用、システムメモリ1GB - DS218j(Jシリーズ)
DS218playと同一筐体を使用した廉価版、システムメモリ512MB
Synology製NAS4製品の比較表一覧
どのSynology製NASが自分の用途に合っているかは判断に迷う所です!
Synologyのホームページにて詳細なスペックを比較する事もできます!
ただ、難しい専門用語も多いので選びやすくするために主要なスペックを自分の方でピックアップしてみました。
DS218+ | DS218 | DS218play | DS218j | |
性能 |
読取:113.09MB/s 書込:112.08MB/s |
読取:113.04MB/s 書込:112.65MB/s |
読取:112.83MB/s 書込:112.10MB/s |
読取:113.11MB/s 書込:112.35MB/s |
CPU周波数 | デュアルコア 2.0GHz 最大2.5GHz インテル製CPU |
クアッドコア 1.4GHz |
クアッドコア 1.4GHz |
クアッドコア 1.3GHz |
RAM | 2GB DDR3L (最大6GB) |
2GB DDR3L | 1GB DDR3L | 512MB DDR3L |
外付けインターフェイス | USB 3.0×2 eSATA×1 |
USB 3.0×2 USB 2.0×1 |
USB 3.0×2 | USB 3.0×2 |
ドライブベイ | 2 | 2 | 2 | 2 |
保証 | 2年 | 2年 | 2年 | 2年 |
重量 | 1.3 kg | 1.3 kg | 0.87kg | 0.87kg |
価格 | 34,000円前後 | 28,000円前後 | 24,000円前後 | 20,000円前後 |
※価格についてはAmazonでの2018年6月現在の価格を記載しています。
最新の価格については下記リンクよりご確認下さい。
予算が許すのであれば、DS218+で決まりでいいと思うのですが・・・・
上位モデルのDS218+と廉価モデルのDS218jの価格差は1,4000円!ちょっと迷う価格差ではあります(笑)
それぞれのNASキットの違いについて詳しく触れていきます。
コスパ重視の選択肢!DS218とDS218playの違いは?
Synology製NASを選ぶ上ではHDDも別に購入する事を考えると、NAS本体もコストパフォーマンスを重視する方が多いかと思います。
そんな中で一番迷うのがミドルクラスの
DS218にするか?DS218playにするか?
ではないでしょうか?
この2つのモデルの大きな違いは、
- 重量
- 登載メモリ
- ホットスワップ対応
の3つになります。
重量については、筐体自体が変わるためDS218の方が500g前後重くなります。
メモリについては、上位モデルであるDS218の方が2GBメモリを搭載しており、より快適に動作しそうです。
ホットスワップ対応については、NASの電源を入れたままHDDを交換できる機能です。
複数のHDDを使い分けなるのであれば便利な機能です!
他の細かな違いについては、Synologyのホームページにて詳細なスペックを比較する事もできます!
2020年現在は、価格差が4,000円前後しかないため自分であれば・・・・
を選びます。
Synologyのホームページにて性能の比較表が掲載されているのですが、それを見る限りDS218とDS218playは、ほぼ互角の性能なのですが・・・
テスト内容によってはDS218の方が快適に動作するというテスト結果になっていました。
この性能比較ですが新品時のテスト結果だと思いますので、使っているうちに性能が落ちるのを想定した場合、性能差はより開く気がします。
NASは一度購入したら長く使えますので、SynologyのNAS製品を選ぶにあったっては少しでも性能が上のモデルを選択するのがおすすめです!※価格差にもよります。
価格重視の選択肢!DS218playとDS218Jの違いは?
価格を重視する場合はDS218Jを選ばれる方が多いと思いますが・・・
DS218Playにするか?DS218Jにするか?
も迷う所です。
この2つのモデルの違いは、
メモリ数
です。
NASの導入目的がバックアップということであれば、メモリ量はそれほど気にしなくてもいいかもしれませんが、写真の管理や整理を目的にしているのであれば、登載されているメモリ数が動作するスピードに影響してきます!
数千円の価格差であれば、
がおすすめです。
先ほどご紹介したSynologyのホームページに掲載されている性能表でもDS218Jだけが、低い結果になっている場合が多かったです。
性能重視の選択肢!DS218+とDS218の違いは?
性能を重視して選ぶ場合に迷ううのが、
DS218+にするか?DS218にするか?
になってくる思います。
この2つのモデルの違いは、
- CPU
- 拡張性(メモリの増設が可能)
- 外部インターフェース(eSATA ポートに対応)
の3つになります。
CPUについては、DS218+ではIntel製CPUのCeleron J3355が採用されていており、処理速度の速さが期待できます。
拡張性については、DS218+はメモリの増設が可能で最大で6GBまで増やす事が可能です。
外部インターフェースについては、eSATAポートを搭載しているため対応したHDDを接続する事で容量を増やす事ができます。
しかしながら、
- NASのメモリを後から増設する方がどれだけいるか?
- eSATAポートを搭載したHDDを持っている方がどれだけいるか?
を考えると、企業や小規模オフィス向けのハイスペックモデルという位置づけです。
上記2つの点を重視しない場合は、CPUの違いだけで8,000円の差額を払う形になります。
そのため、
- コスパ重視の方はDS218
- 性能に妥協したくない方はDS218+
がおすすめです。
Synologyのホームページに掲載されている性能表でもこの2モデルの性能は拮抗しており、価格程の性能差はない印象です。
SynologyのNAS選び方と比較表2020年版のまとめ
ここまでの内容をまとめると、
- コスト重視:DS218Play
※価格的に一番安いのはDS218Jですが、コスト重視でも一定の性能を確保する意味でDS218Playを選びました。 - コストパフォーマンス重視:DS218
- 性能重視:DS218+
がおすすめです。
最終的に自分が選んだSynologyNASは?
Synology DiskStation DS218+
です。
今まで無線ルーターやキーボードなど様々なパソコンアクセサリーを購入してきましたが、手頃な価格や価格重視で購入して来て数々の失敗をしてきたので、予算内で一番上のモデルにする事にしました!
次回からは、
Synology DiskStation DS218+
を導入にするにあたっての設定などについて、記事にまとめていきます!