先日、動画編集用パソコンの購入についてご質問を下さっていたTさんより、こんなコメントを頂きました。
コメントを頂いたのはこちらの記事
Windows7からWindows10への買い替えPC3選!デスクトップパソコン版
パソコンショップに行く機会があり
店員さんにも色々と伺うことができました
その店員さん曰く、エンコード速度にストレージの影響はほとんど無いとのことでした
その後、ネットでも調べてみましたが
たしかにほとんど差が無いと思える検証結果がいくつか見つかり
SSDとHDDの組み合わせで良いのかなぁと思っていたのですが
先ほど拝読させて頂いたけんさんの返信内容では
ストレージやグラフックボードの違いで、結構な差がある様ですね
正直、情報が錯綜していて、混乱しているというのが本音なのですが
まずは、必用な性能を明確化して整理した方が良いかもしれませんね
丁寧な返信、ありがとうございました。
Tさんから頂いてコメントをきっかけに『エンコード時間』について、ネット上でいろいろ調べてみたら、CPUやグラフィックボードの違いによって、エンコード時間がどれだけ変わるかの記事は見かけるのですが・・・ストレージの違いによるエンコード時間について触れている記事はありませんでした。
※エンコードとは、動画編集をした際に再生できるように、書き出しする作業の事を言います。
そこで今回は、CPUやメモリを同じに状態にしたパソコンを使って、SSDの場合とHDDの場合でエンコード時間がどれだけ変わるのかを検証してみました!
エンコード時間の比較 ストレージ編
検証に使うパソコンとストレージはこちら
- 富士通製:LIFEBOOK S560/3B(SH560/3Bの法人向けモデル)
- CPU:Core i5 560M
- メモリ:8GB
になります。
比較するストレージは下記の通りです。
- HDD:富士通純正HDD(seegate製)
- SSD:Crucial社製MX100
の2つのストレージを使って比較してみます。
実際に比較した動画がこちら
最終的にエンコードが終了した時間は下記の通りです。
- SSD登載パソコン:12分36秒
- HDD登載パソコン:41分
という結果になりました。
LIFEBOOK S560は、2010年に販売されたパソコンのためHDDのスペックも低く、SSDとの比較はあまりにも性能差があると思ったのですが・・・
ただ、SSDにしてもパソコンの仕様が古く、SSD本来の性能は出し切れていません。
それでも動画のエンコード(書き出し)は、12分前後のためHDD登載時のエンコードと比べて3倍近く早いのが一目でわかるかと思います!
動画編集パソコンの選び方はなぜ人により違うのか?
先ほど動画でご紹介した通り、動画編集をパソコンでする上でストレージの性能がどれだけ重要かはわかって頂けたかと思います。
では、なぜ人により動画編集用パソコンを選ぶ際の基準が違ってくるのか?という疑問が浮かんでくると思います。
この違いは、
- 動画編集を実際にして、『体験』としてパソコンの選び方を伝えている人
- 動画編集はした事がなく、『知識』としてパソコンの選び方を伝えている人
の違いだと思います。
実は自分も某家電量販店で、動画編集用パソコンを購入しようとした事があったのですが・・・・
Tさんと同様に、
「CPUとメモリが重要で、ストレージは気にしなくて大丈夫です」
と説明された事があります(笑)
おそらく、そう先輩から代々そう教わっているのかもしれないです!
他の人の意見も気になって、YouTubeなどで参考になりそうな動画をみつけました!
動画の収録時間が3時間近くあるので、要点をまとめておくと下記の通りです。
※上記の動画では動画編集の頻度が高い方向けのおすすめ構成に感じたため、趣味で動画編集される方向けに、価格を押さえた構成でまとめました。
- CPU:第8世代 Core i7
- メモリ:16GB(出来れば32GB)
- ストレージ:500GB以上のSATA接続のSSD(出来ればNVMe接続のm.2 SSD)
※動画保存用として2nd HDD登載モデルがおすすめです!
ちなみに、この構成はプロの写真家もおすすめしている構成です。
Windows7からWindows10への買い替えPC3選!デスクトップパソコン版
動画編集と写真のRAW現像は、パソコンのスペックが必要な点で似ています。
そのため、プロの写真家もおすすめする上記の構成が最低ラインになってくると思います。
もちろん、予算にあわせてCPUをCore i5にしたり、メモリを8GBにしても良いと思いますが・・・
ストレージだけはSSDにされる事を強くおすすめします。
パソコンの性能は、CPU・メモリ・ストレージ・グラフィックボードなどの性能を統合された、トータルバランスが重要だと自分は考えています。
そのため、こちらの記事では実際にエンコード時間で比較しています。
同一スペックに見えるパソコンであっても、動画編集をしてみると実際には性能差があったりします。
※熱のこもり具合など、様々な要因が影響するため!
そのため、各社から販売されているクリエイター向けパソコンから選ばれるのが一番良いかと思います。
9月中にBTOでライトタイプのゲーミングPCを購入予定です
ゲームを本格的にやる予定は今のところないのですが
パーツが結果的に動画編集にも向いている構成になっているのと、個別にカスタムするより若干割安なのが決めてです
(インテルかAMDかでやや迷い中ではあります)
ちなみに動画編集するソフトやSteamを保存する場所はOSと分けた方がいいですか?
追記
具体的にはこういった構成例となります。
SSD240GB(OS)、SSD240GB(動画編集ソフト、Steam)、HDD1TB(その他)
SSD500GB(OS、早く起動させたいソフト)、HDD1TB(その他)
コメントありがとうございます。
>ちなみに動画編集するソフトやSteamを保存する場所はOSと分けた方がいいですか?
動画編集ソフトをインストールするのはSSDが良いと思いますが、保存場所はHDDで十分かと思います。
OSと分ける必要は特にないです。