2017年7月5日にHPの夏モデルとして、刷新されたPavilionシリーズ!
その中でもパフォーマンスにこだわって設計されたのが、
HP Pavilion Power 15-cb000
です。
今回はHP社よりこのパソコンをお借りできましたので、その性能を実機を使いながらレビューしていきます!
HP Pavilion Power 15-cb000は2018年11月28日に販売を終了しました!
後継モデルはこちらになります
HP Pavilion Power 15のご紹介&レビュー
HP Pavilion Powerシリーズは、その名前が示す通りパワー(パフォーマンス)を重視して設計されています。
HPのパソコンラインナップでパフォーマンス重視で選ぶ場合、OMENシリーズが思い浮かびますがゲーム用途に特化しているため外観が特徴的なデザインになっています。
今回ご紹介するHP Pavilion Powerシリーズは、動画編集などをパフォーマンスを重視しながらもオーソドックスなデザインが魅力です!
今回お借りできたHP Pavilion Power 15のベーシックモデルでスペックは下記の通りです。
- CPU:インテル Core i5-7300HQ プロセッサー (2.50GHz-3.50GHz, キャッシュ6MB)
- メモリ:8GB (8GB×1) DDR4-2400MHz (最大8GB)
- ストレージ:1TB ハードドライブ (SATA, 7200回転)
- ディスプレイ:15.6インチワイド・フルHD非光沢・IPSディスプレイ (1920×1080 / 最大1677万色 / 220nit)
性能や詳細・スペックは公式ページにてご確認下さい。
HP Pavilion Power 15の外観とインターフェイスレビュー
HP Pavilion Power 15はアルミニウム素材の筐体で上質さがあるデザイン!
また、塗装はマット調で仕上げられているので、
汚れがつきにくいメンテナンス性も考えられています。
左側面
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右側面
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HPの公式サイト上の表記のまま掲載しているため、わかりにくいかもしれませんが、
USB3.1 Gen1=USB3.0
と置き換えて見て頂ければと思います。
USB3.1 Type-C用の機器はまだまだ少ないので、ノートパソコンでUSB3.0端子が3つ使えるのは十分な拡張性と言えます!
キーボードはバックライト付きなので、 |
タッチパネルは面積が広く使いやすさを考慮した設計がされています。 |
キーボードのバックライト機能については、後半の方でも記載していますので参考にして頂ければ!
HP Pavilion Power 15本体の重さ:2,308g |
HP Pavilion Power 15のACアダプターの重さ:428gkg |
HP Pavilion Power 15はパフォーマンス重視で設計されているため、重量は2.3kgと持ち運ぶにはちょっと重いのですが・・・
これからご紹介する性能を考慮すると、十分軽いという見方もできるかもしれません!
ではベンチマークテストを交えてHP Pavilion Power 15の性能をご紹介していきます。
HP Pavilion Power 15のベンチマークレビュー
HP Pavilion Power 15のベンチマークを
CPU、ストレージ、動画のエンコード時間で測定していみました!
HP Pavilion Power 15のCPU性能
インテル Core i5+メモリ8GBを登載し、グラフィックボードにNVIDIA GeForce GTX 1050を搭載しているため動作も軽快です。
パソコンの性能はCPUだけで決まるわけではないので、メモリやグラフィックボードを含めたトータルバランスを見るためにベンチマークソフトを使って動作を確認してみました!
インテル Core i7を登載しているHP Pavilion 15と比較した動画を下記に掲載します。
HP Pavilion 15はCPUにCore i7を登載しており、Core i5登載のHP Pavilion Power 15より速いのかと予想していました。
しかし!グラフィックカードの性能差もあり、HP Pavilion Power 15の方がベンチマークテストは早く終わりました。
HP Pavilion Power 15のストレージ性能レビュー
HP Pavilion Power 15ではストレージを下記の3つから選択できます。
- 1TB HDD
- 128 GB SSD+1TB HDDD
- 256 GB SSD+1TB HDD
今回はお借りできたのは、1TB HDDモデルでベンチマークの結果は下記の通りです。
SSD程高速ではないもののストレスなく使えるスピード! |
空き容量は余裕の915GB |
HP Pavilion Power 15はストレージはHDDながら動作もスムーズでした!
ストレージ容量も1GBと大容量なのが魅力です!
もちろん、予算が許すのであればSSD+HDDモデルの方がおすすめです!
そうすれば動画編集&RAW現像の際に十分余裕を持って使えます!
HP Pavilion Power 15の5つの魅力をレビュー
HP Pavilion Power 15を実際に使って感じた5つの魅力もご紹介します。
1、圧倒的なパフォーマンス!
HP Pavilion Power 15の最大の魅力はそのパフォーマンスです!
現在に動画編集の際に使っている富士通のLIFEBOOK SH90/Mと比較してみました。
※LIFEBOOK SH90/MはモバイルノートPCでHP Pavilion Power 15と設計コンセプトが違いますが、
所有しているパソコンの中で最も高性能なので比較パソコンとして選びました!
LIFEBOOK SH90/Mの性能は以下に通りです。
- CPU:インテル Core i5-4200U
- メモリ:10GB
※購入時から増設しています - ストレージ:SSD 250GB(Samsung 840 EVO)
※購入時から換装しています。 - グラフィックチップ:インテル HD Graphics 4400
設計コンセプトも販売時期も違うため、比較で使ってしまうのはかわいそうなのですが・・・
HP Pavilion Power 15だけでエンコード時間を測定してもパフォーマンスがわかりにくと思いましたので!
※LIFEBOOK SH90/Mは2013年10月発売されたパソコンです。
自分同様に3~4年前にパソコンを購入し動画編集やRAW現像をされている場合だと、HP Pavilion Power 15に買い替えた方が待ち時間も少なくなりおすすめです!
2、非光沢&IPSディスプレイは綺麗の一言!
動画編集やRAW現像をする場合、光沢の液晶ディスプレイの方が方が色合いが忠実に確認できて良いと思っていました!
しかし、HP Pavilion Power 15に登載されている液晶ディスプレイは、非光沢タイプながらIPSパネルが採用されているため、色の再現度が高いディスプレイになっています!
液晶の種類をごちゃごちゃ説明するより下記の写真を見て頂ければ一目瞭然です。
- 左:HP Pavilion Power 15の非光沢&IPSディスプレイ
- 右:HP Pavilion 15の非光沢ディスプレイ
※2017年9月発売されたHP Pavilion 15ではIPSパネルが採用されています。
IPSディスプレイは黒を忠実に再現出来るため、動画や写真編集の際に最適です。 |
IPSディスプレイは白の発色が抑えられており目が疲れにくいのもメリット |
文字の見やすさで言えば白と黒の違いがはっきりしているHP Pavilion 15のディスプレイが見やすいです。
しかし、長時間文字を見続ける場合だと、Pavilion Power 15の非光沢&IPSディスプレイの方が白の発色が抑えられていて見やすく感じるかもしれません!
HP Pavilion Power 15とPavilion Power 15のディスプレイの比較はこちらの記事にも掲載しています。
HP Pavilion Power 15&HP Pavilion 15の比較レビュー!あまりにも違う3つの違いとは?
液晶ディスプレイについては好みもあるので、あくまで自分の主観であり参考意見として見て頂ければ!
基本的に非光沢液晶(ノングレア液晶)が好きなので、個人的には非常に気に入りました!
考え抜かれたエアフロー
HP Pavilion Power 15は負荷がかかる作業(動画編集やRAW現像など)でも、ストレスなく作業できるように効率的なエアフロー設計がされています。
※エアフロー:パソコンの廃熱を逃がす空気の流れ
側面に設けられることが多い廃熱口はディスプレイ下部に配置。 |
ディスプレイを傾けると本体が浮くので、 |
パソコン全体の冷却を効果的にするために、エアフローが徹底的に考慮されています。
また、リフトアップヒンジを採用する事で、パソコンのキーボードに傾斜がつくように設計されています!
そのため、キーが打ちやすくなり文字入力もしやすかったです。
考え抜かれたエアフローにより、長時間の動画編集やRAW現像でも熱が蓄積しにくいので快適に作業できそうです!
地味に便利なキーボード
HP Pavilion Power 15はキーボードも地味に便利です!
まずはミュートボタン!
音量をミュートにしている時は、オレンジのランプが点灯しわかりやすく表示してくれます!
また、キーボードはバックライト機能付きで、暗い室内でもキーボードが見やすく設計されています!
しかし、ブラインドタッチをマスターしている人にとっては、キーボードはを見る必要がないためこの機能は必要ないかもしれません・・・
そんな時は、F5に消灯キーが割り当てられており、キー一つでバックライトを消灯できます。
※F5に割り当てられたバックライトの消灯キー
バックライト点灯・消灯時も撮影しました!
バックライト点灯時 | バックライト消灯時 |
HP以外のメーカーでもミュート機能やバックライトキーボードを採用しているメーカーはあります。
しかし、ここまで見やすさと使い勝手を考えたキーボード設計がされているのは、HP Pavilion Power 15がはじめてです。
↑仕事がパソコンの出張サポートなので、日頃から数多くのパソコンを見ているのもあり余計に関心しました!
- ミュート時はランプ点灯で状態がわかりやすい
- バックライトキーボードはF5で消灯
この2つのキーボードの工夫で、HPがユーザー目線でパソコンを作っているのがよくわかりました!
バッテリー駆動時はバッテリーの消費を抑えたいので、キー一つでバックライトを消灯できるのは便利です!
個人的にはミュート時にランプが点灯する点が非常に気に入りました!
自分はカフェなどで動画編集をする事もあるのですが、ミュートにして動画を再生して確認する事があります。
そんな時にミュートになっておらず動画のBGMが再生されてしまい、周りの方に迷惑をかけた事がありました。
ミュートランプがあればキーを見るだけで、今の状態が把握できて非常に便利ですし、恥ずかしい思いをしなくてすみます(笑)
パソコン初心者も親切なマニュアル付き!
HP製の個人向けにパソコンには、
HPパソコンナビ
というパソコンの解説本がついてきます。
しかも、数十ぺージの簡単な冊子ではなく、245ページまである『本』です!
パソコンのガイドソフトを登載しているメーカーはありますが、解説本を同梱しているメーカーはHPだけです!
※あくまで管理人調べです(笑)
パソコンの説明書ですらCD-RAMに入れて同梱するメーカーがあるほど、ペーパーレス化が進んでいる中で完全に時代に逆行していますね(笑)
しかし、文字だけの説明書を同梱されるより、
図解入りの解説本
の方が確実に読みやすいです!
パソコンバックにも余裕で入る大きさなので、持ち運びも便利です!
Windows 10の機能が図解入りでわかりやすく書かれているので、初めてパソコンを使う方はもちろんですがなんとなくWindows 10を使っている方も必見です。
特に117ページからの
- コラージュ写真を作る方法
- 動画の編集方法
が記載されており写真・動画をパソコンで楽しみたい方におすすめです!
HP Pavilion Power 15の実機レビューまとめ
HP Pavilion Power 15は、気軽に持ち運べるサイズ&重量のパソコンではありません。
しかし、パフォーマンス重視の性能に加え、熱がこもらないようにエアフローを考慮された筐体設計が特徴です!
ご紹介した5つも魅力をまとめると、
- パフォーマンス(性能)
- 液晶ディスプレイ
- エアフロー(廃熱の設計)
- キーボードが便利
- 解説本が付属する
特に、キーボードが地味に便利なのが好印象でした!
HP Pavilion Gaming 15は下記の3タイプが販売されています!
※一部の構成はカスタマイズにて変更できます。
詳細はこちら
動画編集やRAW現像などをする頻度が多い方は、パフォーマンスモデル以上ががおすすめです。
詳細はこちら
SSD+HDDのデュアルストレージ構成になっているため、Dドライブをデータ用にすれば動画や写真のデータも整理しやすくておすすめです!
メモリも16GB登載しているため、ベーシックモデルよりも快適に動画編集&RAW現像が出来ます。
自分が購入する場合はパフォーマンスモデルにする予定です。
今年はすでにパソコンを2台購入しているため、来年以降の購入を予定しています。(笑)
※1年で購入するパソコンは2台までと決めているので!
動画編集やRAW現像を日常的にされるプロの方であれば、クリエイターモデルがおすすめです。
スタンダードモデルとの違いは、
- 4Kディスプレイの登載
- ストレージがSSD 256GB+HDD 1TB
になります。
4K動画の編集というよりは高解像度の写真のRAW現像をする事を考えると、写真や動画を編集する方であれば4Kディスプレイ搭載モデルがおすすめです。