HPのパソコンを購入する際にパフォーマンス重視で選ぶのであれば、
HP Pavilionシリーズ!
がおすすめめです!
しかし、HP Pavilionという名前がついていても設計コンセプトが違う5種類のパソコンがあり、自分にどれがあっているのか迷われる方が多いではないでしょうか?
特に上位モデルである
の2つのモデルについては、カスタマイズ次第でほぼ同じスペックにできます。
今回はこの2つのHP Pavilionをお借りする事ができましたので、実機を比較しながら特徴や違いをご紹介したいと思います。
HP Pavilion Power&HP Pavilion 15の紹介
2017年10月現在の価格でHP Pavilion 15&HP Pavilion Powerを同じ価格帯で購入を検討した場合、下記の2モデルが最も近くなります。
- HP Pavilion Power:ベーシックモデル
- HP Pavilion 15:パフォーマンスモデル
そこで実機を使いながらスペックはもちろん他の部分についても違いをまとめておきます。
スペック詳細は下記の通りとなります。
HP Pavilion Power:ベーシックモデル |
HP Pavilion 15:パフォーマンスモデル |
- オペレーティングシステム:Windows 10 Home
- プロセッサー:インテル Core i5-7300HQ
- メモリ:8GB
- ディスプレイ:15.6インチワイド・フルHD非光沢・IPSディスプレイ(1920×1080)
- グラフィックス:NVIDIA GeForce GTX 1050 グラフィックス
- ストレージ:1TB ハードドライブ
- 光学ドライブ:なし
- 無線機能:IEEE802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth4.2
- バッテリ:約 10 時間
- サイズ:378×254×22(最薄部)-27(最厚部)mm
- 質量:約 2.29kg
-
- オペレーティングシステム:Windows 10 Home
- プロセッサー:インテル Core i7-7500U
- メモリ:8GB
- ディスプレイ:15.6インチワイド・フルHD非光沢(1920×1080)
- グラフィックス:NVIDIA GeForce 940MX グラフィックス
- ストレージ:128GB SSD(SATA M.2接続)+1TB HDD
- 光学ドライブ:DVDライター
- 無線機能:IEEE802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth4.2
- バッテリ:約 9 時間
- サイズ:379×252×22.5(最薄部)-25.0(最厚部)mm
- 質量:約 2.17kg
今回はスペックを見ただけではわからない、この2台の3つの違いをご紹介します。
1:HP Pavilionシリーズの液晶ディスプレイの違い
HP Pavilion Power 15 | HP Pavilion 15 |
HPのサイトでは上記のように表記されており、HP Pavilion Power 15では4Kディスプレイのが選択できるようになっています。
4Kディスプレイが選択できる以外はそれほど違いがないように見えてしまいます・・・
しかし、HP Pavilion Power 15で採用されている
IPSディスプレイ
とHP Pavilion 15で採用されているディスプレイでは大きな違いがありました!
【2017年11月:追記】
HP Pavilion 15の後継モデルとしてHP Pavilion 15-cc100が発売されました!
液晶ディスプレイにIPSパネルが採用されており、HP Pavilion Power 15と同等の液晶ディスプレイが採用されています。
2017年3月現在、「cc000」と「cc100」が併売されていますが今回ご紹介する違いを踏まえて、IPSディスプレイが採用されている「HP Pavilion 15-cc100」の方がおすすめです。
比較した画像がこちらです。
- 左:HP Pavilion Power 15
- 右:HP Pavilion 15
カメラで撮影したため肉眼で見た場合と色合いは少し違う点はありますが、肉眼で見た時は写真より差はより大きく感じました!
HP Pavilion Power 15に採用されている15.6インチワイド・フルHD非光沢・IPSディスプレイは、HP Pavilion 15で採用されている15.6インチワイド・フルHDディスプレイと解像度という点では全く同です。
しかし、
色の再現度や視野角という点では全く違います。
HP Pavilion Power 15 |
HP Pavilion 15 |
※いちょうの黄色の葉を見て頂くと違いがわかりやすいかと思います!
斜めから見てもHP Pavilion Power 15のIPSディスプレイは写真の色を綺麗に表示してくれています。
※念のため書いておくとHP Pavilion 15のフルHD非光沢・ディスプレも単独で見た場合は十分綺麗です!
しかし、横にならべて比較するとIPSディスプレイの綺麗さがハッキリとわかります。
↑ディスプレイの綺麗さや見やすさは個人の主観による部分もあるため、あくまで当サイト管理人の主観として読んで頂ければ!
HP Pavilion 15のディスプレイはカスタマイズで変更できないため、HP Pavilion Power 15との液晶ディスプレイの違いは大きいです。
用途により変わりますが・・・
動画編集や写真のRAW現像をする方であれば、HP Pavilion Power 15がおすすめです!
資料作成などの一般用途を中心に使うのであれば、HP Pavilion 15がおすすめです!
一般の利用であればHPの他のモデル(ENVYシリーズやSPECTRAシリーズ)も選択肢に入ると思います。
Pavilion Powerシリーズを選ぶの最大の魅力は、
SSD&HDDのデュアルストレージ
を選べるという点です。
動画編集やRAW現像の頻度が少ない場合でも、SSDの速さとHDDの大容量の2つの魅力を兼ね備えているPavilion 15やPavilion Power 15を選択する価値は十分あります。
2:HP Pavilionシリーズのエンコード速度の違い
HP Pavilionの2モデルで採用されているグラフィックスカードは下記の通りです。
HP Pavilion Power 15:
NVIDIA GeForce GTX 1050グラフィックス
Pavilion Power 15:
ベーシックモデル:インテル HD グラフィックス 620
パフォーマンスモデル:NVIDIA GeForce 940MXグラフィックス
HP Pavilion Power 15とPavilion Power 15(パフォーマンスモデル)ともCPU内蔵のグラフィックチップではなくグラフィックスカードが内蔵されているため、動画のエンコードやRAW現像時に軽快に動作してくれます。
実際にタイムラプス動画のエンコードにかかった時間を比較してみました!
HP Pavilion Power 15の方が、Core i5+HDDながらグラフィックカードに助けられて早く終わりました。
HP Pavilion 15については、Core i7+SSDながらPavilion Power 15には一歩譲る形でした!
この比較動画からも登載しているグラフィックカードによる動作の違いを実感して頂けたかと思います!
3:HP Pavilionシリーズの光学ドライブの違い
ここまで液晶ディスプレイの違いや動画エンコード時間の違いを比較してきました。
どちらもHP Pavilion Power 15の方が優れており、動画編集・RAW現像をする人には一押しなのですが・・・・
HP Pavilion Power 15には一つだけ弱点があります(涙)
それは、光学ドライブを登載していないという点です。
↑HP Pavilion 15であれば光学ドライブを登載しています。
HP Pavilion Power 15は持ち運びを考慮し重量を抑えた上に、バッテリーの駆動時間を確保するために光学ドライブは登載されなかったのかもしれません。
しかし、自分が使っているソフトはすべてDVDディスクなので、インストールする際は光学ドライブが必要になります。
動画編集ソフトを使うにしろRAW現像ソフトを使うにしろ、自分が使っているソフトはすべてDVDディスクです。
そのためソフトがインストールできません(涙)
↑AdobeのPhotoshop Elements 15(画像編集ソフト)とキャノンのDigital Photo Professional 4(RAW現像ソフト)
幸い自分の場合は外付けのDVDドライブを所有しているので、それを使えば問題ないくインストールできます。
もし外付けDVDドライブをお持ちでない方で、HPのPavilionシリーズを検討されているのであればこの点は要チェックです!
Pavilion Power 15を検討していて、光学ドライブの利用頻度が多い場合は別途購入される事をおすすめします!
ちなみ、自分の所有している外付けドライブは、読み込み専用のため書き込みができません!
作った動画をDVDに焼く場合は別途外付けの
DVDマルチドライブが必要
になります。
外付けのDVDマルチドライブもひと昔前は数万円していましたが、今は価格も下がっており4,000円前後で購入できるのでそれほど負担にはならないと思います。
Pavilion Power 15を購入する際にオプションとして選択できます。
※キャンペーンが終了している場合があるのでご注意下さい |
自分の場合は作った動画はYouTubeにアップする事が多く、今までDVDディスクに焼く機会はありませんでしたので、Pavilion Power 15に光学ドライブがない点についてはそれほどデメリットには感じていません。
しかし、光学ドライブの利用頻度が高い方にとってはデメリットに感じるかもしれません。
↑あとパソコン以外のアクセサリーを極力持ち運びたくない方
DVDを使う機会が多い方であれば、光学ドライブを登載しているPavilion 15の方が使い勝手は良いかもしれません。
ちなみに、Pavilion 15に登載されているDVDマルチドライブの仕様が書かれていなかったので、
HPさんに確認してみました!
- <書込> DVD-RW・DVD±R(2層式) 最大6倍速、DVD±R・DVD+RW 最大8倍速、CD-RW 最大10倍速、CD-R 最大24倍速
- <読込> DVD-ROM・DVD±R 最大8倍速、CD-ROM・ CD-R 最大24倍速
書込・読込ともに十分な性能です。
HP Pavilionシリーズの比較レビューまとめ
ここまでHP Pavilion 15とHP Pavilion Power 15の違いを
- 液晶ディスプレイの違い
- パフォーマンス(動画のエンコード時間)
- 光学ドライブ
の3点から見てきました。
他にも重量やサイズなど細かな違いはありますが、
今回は割愛しています!
他にもHP Pavilion Power 15の方が、
- Windows 10 Proが選べる
- バッテリー駆動時間が長い
などの違いがあるため、セキュリティ面を重視される方や外出時に利用する機会が多い方の場合は、HP Pavilion Power 15の方がおすすめです。
ちなみに、筐体の塗装の仕上げ具合も少し違います。
HP Pavilion Power 15 |
HP Pavilion 15 |
カラーに関しては好みもありますが、HP Pavilion Power 15はカラーリングは選べずブラックのみになります。
HP Pavilion 15についていは、モダンゴールドとロイヤルブルーの2色のメタリックカラーから選べます。
HP Pavilion Power 15とHP Pavilion 15に込められた設計コンセプトが、カラーリングにも表れていると気がします。
- ブラック(HP Pavilion Power 15)
⇒質実剛健(飾り気がなく、まじめで、強くてたくましい) - ゴールド・ブルー(HP Pavilion 15)
⇒軽妙洒脱(軽やかでしゃれている・さわやかで洗練されて巧み)
HP Pavilion Power 15はパフォーマンスを重視し、
性能追求
を設計コンセプトにした「剛」をイメージしたブラックカラー
HP Pavilion 15は性能を重視しながら使い勝手を考え、
洗練・柔軟
を設計コンセプトにした「柔」をイメージしたシルバーカラー
にたように考えています。
2つのモデルはサイズも重さもほぼ同じです。
HP Pavilion Power 15 |
HP Pavilion Power 15 |
どちらも持ち運びができる2kg前後の筐体でなので、
- 性能を追求したHP Pavilion Power 15
- 使い勝手を追求したHP Pavilion 15
になっています。
記事中でも何度が触れていますが、
動画編集や写真のRAW現像で使うのであれば、
性能を徹底的に追及している
が断然おすすめです!
逆に使い勝手を重視するのであれば、
DVDライターを登載している
がおすすめです。
仕様が違うモデルが2~3種類用意されているため、どのモデルにするか迷う場合は下記の記事を参考にして下さい。